CG制作マシーンの流れ
  • 映像技術
  • 2014-12-23
  •  
    今回はCG制作で使用したマシーン(あえてコンピュータと言わずにマシーンと
    いいます)について書いていきたいと思います。

    その前に、私が学生時代
    個人的に使用したコンピュータの紹介から入ります。
    初めて私が手にしたコンピュータはこれです。
    SHARP MZ
    mz.jpg
    横にあるカセットは音楽用ではなく、データを記録する装置です。
    そう、音楽用カセットテープで記録するのです。
    この記録したカセットテープをラジカセで再生すると、
    「ピー、ピロピロ~」といいます。
    FAXと同じですね。びっくりです。

    ちなみに最初に組んだ
    プログラムは数学の「SINカーブ」でした。

    次に購入したのはNEC9801F2で、隣は姉妹機の88シリーズです。
    PC-9801F2.jpg  pc8801.jpeg
    当時、約30万円で長期ローンで買いました。
    懐かしいです。感慨深いものがあります。

    それではCG制作の現場で使用したマシーンの紹介に入りましょう。

    私が入社した会社には自社開発のハードとソフトがありました。
    ハードは、1CPUで計算するよりたくさんのCPUで計算した方が
    早いのではという発想から開発されたもので、マシーンルームには
    300近いCPUがボードむき出しの状態で、ラックにずらりと並んで
    いました。
    そこは極寒で、天井にある
    何本ものダクトから「ゴォォ~」っと
    冷房の風が吹き出していて圧巻でした。
    約十数億円の設備です。

    当時はマシーン一つひとつに擬人化した名前をつけていました。
    またよく落ちて(リスタート)いたので、マシーンの上に
    神棚を置いて、日々拝んでいたものです。

    そのほか市場から購入していたマシーンがこれです。
    250px-Robotron_K1840_2.jpg
    VAXといいます。これも1億円以上はします。

    それ以外に、当時コンピュータ分野で知られて無かったSONYの
    「NEWSシリーズ」もありました。
    このマシーンはCPUは低いながらも作業画面をマルチで出せた気がします。
    news_nws800.gif 
    今の人には理解できないと思いますが、当時はまだディスプレイに絵を
    出すことが出来なかったので、当時のスタッフは数字で色や質感を

    表現していました。

    内部打合わせでは数字が飛び交い、今にして思うとおもしろい時代でした。

    そして80年代の後半、ついにCG業界を一変させるマシーンが
    登場します。

    シリコングラフィックス製のマシーンです。
    SGI.jpg Indigo.gif
    このマシーンの素晴らしいところは、ディスプレイに絵をだして作業が
    出来るようになったことです。
    当時は驚愕の性能でした。
    CPUの性能もありますが、グラフィックボードの開発が大きく
    影響していたと思います。
    値段も数百万から数千万円になりました。

    ここからシリコングラフィックスが世界のCG業界を独占していったのです。
    「シリコングラフィックス製を使わざる者はCG業界にあらず」です。
    ちなみに、「ソニー製を使わざる者は映像業界にあらず」もありました。
    そういう時代です。

    ちなみに、これが当時のスーパーマシーンです。
    cray.jpeg
    Crayです。一度、つかったことがありますが、すごく早かったです。

    さて永遠につづくと思えたシリコングラフィックス王国もついに終焉を
    迎えるときが90年代後半に来ます。

    WINDOWSのパーソナルコンピュータがCG業界に入り込んできたのです。

    私もギリギリまで「抵抗」しました。
    パソコンにできるものかと思っていたのです。
    それがこのPCを使ったことで一変しました。

    INTERGRAPH製のTDZシリーズです。
    images603935.jpg
    当時は4CPU搭載のすごく早い「PC」でした。
    この時からシリコングラフィックス製からWINDOWS PCに移行して
    いくことになりました。

    今は擬人化した名前をつけることもなくなり、番号だけの
    名前になりました。

    そして「マシーン」ではなく「PC」と呼ぶようになりました。


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    プロフィール

     野口秀昭

    Author: 野口秀昭
    30年近くCG映像業界に身を
    置き、CM、展博、ゲームなど
    の映像を担当し受賞作品や
    有名タイトルを多数制作

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