アメリカと日本の違い
  • 映像技術
  • 2015-01-29

  • 私は1995年から5年程、アメリカで映像製作のビジネスを
    していました。
    今回はその頃に知ったことや思ったことを書きたいと思います。

    日本とアメリカでは
    映像製作のプロセスに大きな違いがあります。
    互いに良い面や悪い面があり、学ぶべきものは大きいと思います。

    一番大きく感じたのはプリプロダクション、
    つまり撮影や製作に入る前の作業です。

    アメリカではプリプロダクションに非常に時間をかけます。
    プリプロダクションが終わった時点で、映画の完成度が予想できるくらいです。

    一方、日本では製作に入ってから、いろいろと修正や変更を行います。

    アメリカの良い面
    初期の段階で映画の完成度が予想でき、
    失敗か成功かがある程度分かるので、
    製作前に変更したり修正することができる。
    失敗とわかれば中止するので金銭的にも被害は少ない。
    アメリカの悪い面
    製作に入ると流れ作業的になり、個人の能力の発揮の場が少な
    い。
    完成品は予定通りのモノなので予定以上の作品は生まれない。

    日本の良い面
    撮影中や製作中に変更や修正をするので、
    完成時に当初の予定よりよいモノがあがる可能性がある。
    現場のアイデアが採用されるケースもあるので、
    個人の能力を発揮できる場がある。
    日本の悪い面
    製作中に変更や修正をすることでスケジュールや予算が膨らむ。

    しかし、途中で演出が変わるとブレが生じ、
    往々にして駄作が生まれるというのが実感です。

    これはCM製作でも同じで、
    製作中に横やりが入ると駄作になるケースが多く、
    一気に仕上げたモノの方がかえって良い作品になりました。

    最初のイメージや思いが一番大事だ、ということです。

    近年の日本映画はこの日本の悪い面が強く出ています。
    映画を見て、なんでこんな撮り方をしたのだろうかとか、
    なんでこんな演出をしたのだろうかと感じることが多いです。

    そのようなことはプリプロダクションをしっかりやれば
    初期の段階で気が付くし、修正できることなのです。
    しかも無駄な予算はかからずに、です。

    それではプリプロダクションとはどうのような作業か。
    次回に詳しく書いていきたいと思います。


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    ジャンル : 映画

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    プロフィール

     野口秀昭

    Author: 野口秀昭
    30年近くCG映像業界に身を
    置き、CM、展博、ゲームなど
    の映像を担当し受賞作品や
    有名タイトルを多数制作

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