プリプロダクション その2
  • 映像技術
  • 2015-01-31

  • プリプロダクションについての続きです。
    前回は1.絵コンテについてお話ししました。

    2.背景やキャラクターのデザイン(衣装)
    sw01.jpg
    スターウォーズのデザインです。

    舞台となる場所や人物の衣装などは、製作に入る前にデザインし、
    みなで確認しておくべきです。

    至って普通の話のように聞こえますが、
    日本映画では直に製作にはいる場合があります。
    なぜかというと予算の割り当てがないので、
    既存のものを転用する場合が多いからです。

    つまりいくらデザインしても、結局はあるモノで対応するので
    デザインしても無駄となるわけです。

    SFモノなどは流石に新たにデザインし製作しないとまずいですが、
    時代劇や現代のモノは既存の衣装を利用したり、
    現代が舞台の時は実際に使っている事務所や部屋を利用します。
    時代物はそれ用の施設を利用することが多いです。

    これも予算が割り当てられれば、ある程度製作したり
    汚しをいれることが出来ます。


    3.演技セリフ合わせ

    撮影に入る前に役者達の演技やセリフを練習する場です。
    場所は倉庫や広い事務所、劇団の練習場所などです。
    あまりお金がかからないところで行うのが普通です。

    これは徹底的に行うべき作業です。

    この時点でしゃべり方や演技をチェックし、
    完璧に仕上げてから撮影にのぞむべきです。

    本番の撮影現場であれこれやるのは愚の骨頂です。
    無駄な時間を費やし無駄な費用もかかります。

    たとえ経験のない新人の監督を抜擢したとしても、
    この工程を踏めば演技指導の不安もなくなり、
    チェック機能も発生します。

    また、記録して映像に残せば、
    他のスタッフにもどのような演技かを事前に知らせることができ、
    撮影本番に初めて見るということがなくなり、
    セッティングを円滑に進めることができます。

    黒澤明監督がこの演技セリフ合わせに数か月を費やしたことがある、
    という記事を読んだことがあります。
    もちろん缶詰状態ではありませんが。

    4.アニマティック

    アニマティックについては次の記事で詳しく書きますが、
    このアニマティクこそ非常に重要なプリプロダクションだと
    思っています。


    日本映画でも1から3(絵コンテ、背景やキャラクターのデザイン、
    演技セリフ合わせ)は多かれ少なかれ準備し対応しています。
    でもこのアニマティックに対応しているものは、
    ほとんど見たことがありません

    アメリカではこの作業こそ生命線と考えている人が多いです。
    如何に重要かは次の記事に回します。


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    プロフィール

     野口秀昭

    Author: 野口秀昭
    30年近くCG映像業界に身を
    置き、CM、展博、ゲームなど
    の映像を担当し受賞作品や
    有名タイトルを多数制作

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