桐島、部活やめるってよ
  • 映画批評
  • 2015-02-10

  • 今回は日本アカデミー賞作品について書いていきます。
    36回(2012年)日本アカデミー賞最優秀作品

    桐島、部活やめるってよ
    kirisima01.jpg
    公開 2012年

    タイトルが面白いです。
    著者が大学在籍中に執筆し、小説すばる新人賞を受賞した
    デビュー作の映画化です。
    内容は学園ドラマで、
    男子バレーボール部のキャプテンだった「桐島」が部活を辞めることで、
    生徒達にいろいろな影響が波紋のように広がっていくストーリーを
    オムニバス形式で見せています。

    オムニバス形式とは、ある出来事について複数の人が
    それぞれのストーリーを並列的に絡ませていく手法です。

    私もプロデューサーとしての立場で、
    オムニバス形式の短編アニメにかかわったことがあります。

    映画の限られた時間の中で見せていくのは難しいのですが、
    意外と表現しやすかった印象があります。
    なぜかと言うと、
    一人のストーリーを追うより数人のストーリーをからめていく方が、
    いろんな場面を組み入れられて展開がしやすいからです。

    面白い手法です。

    さて、批評ですが、
    俳優の演出が自然体な表現なのは良かったと思います。
    さすがに最優秀作品ですから変なカメラや変な演出はなかったです。

    内容的にも、バレー部というメジャーな部と映画部というマイナーな部、
    クラブに熱中している人と帰宅部の人、男子生徒と女子生徒など、
    それぞれの心理がいろいろと絡むところも面白かったです。

    また、この作品にはメインに新人に近い人達が参加しているのも
    好感が持てました。

    東出昌大
    higasi01.jpg
    最近ではNHKのお抱え男優になりましたね。
    朝ドラから「花燃ゆ」にも出ています。

    自然派な演技です。

    この系の俳優は、
    tutui01.png
    筒井道隆です。
    彼にももっと活躍してほしいですね。

    あと、映画部が取り組んでいたゾンビ映画が
    イメージ映像として使われるシーンがあるのですが、
    結構力の入った演出でした。
    これは逆に、高校生レベルで最高と思えるぐらいの映像で
    良かった気がします。
    つまり、もっとダサくしてほしかったです。

    そこに8mmフィルムに魅了されていると語るシーンが出てきますが、
    映画好きの人には良くわかるフレーズです。
    これは万国共通なフレーズですね。

    スーパーエイト
    super801.png
    公開 2011年

    スティーヴン・スピルバーグがプロデューサーとして参加した映画で、
    子供たちが同じようにゾンビ映画を撮ろうとしたところ
    大事件に巻き込まれるという映画でした。
    彼らも8mmフィルムに魅せれていました。
    題名にもスーパー8mmというフイルム名を付けているのです。

    内容的には別段良くなかったですが、
    最後に流れる子供達が撮った風の映像がダサくて
    逆に良かったのです。

    しかし、ゾンビ映画は万国共通で皆好きですね。

    さて、今まで評価しているところを書いてきましたが、
    やはり根本的な問題に行き着きます。

    これは映画かドラマか、です。
    もちろん、迷わずドラマです。

    確かにこの路線もありなのですが、それは国内で楽しむものにしかならず、
    世界には売れません。

    最後に、映画部の高校生を見てほのぼのはしましたが、
    ここで願うのは、実際に映画を目指している若い人達には
    もっとグローバルを目指してほしいものです。

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    プロフィール

     野口秀昭

    Author: 野口秀昭
    30年近くCG映像業界に身を
    置き、CM、展博、ゲームなど
    の映像を担当し受賞作品や
    有名タイトルを多数制作

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