映画の善し悪しを見分ける その2
  • 映画批評
  • 2014-12-10

  • 「イマジナリーラインを守っていない」
    まず、イマジナリーラインとはどういう事かをお話します。

    上から見たの立ち位置です。
    シャーク&シュモク01_s

    シャークトパス君(赤)を見るカメラ    シュモクラーケン君(グレー)を見るカメラ
    カメラ01_s   カメラ02_s

    それでは彼らのおしゃべりです。
    シャークトパス01_1_s     シュモクラーケン01_2_s
    セリフは下品ですが、互いにやり取りしているのは分かりますね。
     
    ところが、シャークトパス君のカメラの位置を変えて
    カメラ03_s

    彼らのおしゃべりをもう一度、見てみると・・・
    シャークトパス02_1_s  シュモクラーケン01_2_s
    あれ、こいつら誰に言っているの?ですね。
    カメラの位置を変えるだけで見る人が混乱してしまいます。

    つまり、このシャークトパス君にとって緑の線を「イマジナリーライン」といい、
    シャーク&シュモク01_1_s
    このラインをカメラがまたぐと彼の位置が逆に見えるのです。
     
    こんなことがあるんだと思うかもしれませんが、本当によくあります。
    映画製作者は、映像を使って見る人にその場面を説明しなければなりません。
    それを怠り、無視する事は映画人としての使命を放棄しているのです。

    私が今までに実際にあったイマジナリーラインを無視した映像監督の言葉です。

    「そんなの古いよ カッコいいカメラワークがいいじゃん」
       (いやいや、そういう問題じゃないのでは?)

    「え、イマジナリーラインってなに?」
       (・・・苦笑)

    先日、NHKでディズニーのアニメ監督のドキュメンタリーを放映していましたが、
    その中で、何回も何回も演出を検討しているシーンがありました。
    それはどうしたらシチュエーションを見る人に分かってもらえるかでした。

    製作者はこうあって欲しいですね。

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    ジャンル : 映画

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    プロフィール

     野口秀昭

    Author: 野口秀昭
    30年近くCG映像業界に身を
    置き、CM、展博、ゲームなど
    の映像を担当し受賞作品や
    有名タイトルを多数制作

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