十二人の怒れる男
  • 名作紹介
  • 2015-07-29

  • 今回は名作紹介シリーズです。

    十二人の怒れる男
    12ninn01.jpg
    公開  1957年

    テレビドラマからの映画化で、
    名優ヘンリーフォンダがプロデューサー兼主演として参加したものです。

    製作費は350,000ドル、当時のレートで1億2千万円ぐらいですが、
    予算が無くても名作が生まれた代表的な映画です。

    内容は、スラム育ちで札付きの18歳の少年が
    父親を刺し殺した事件の陪審員として
    12人の男たち(当時は男性のみ)が呼ばれた。
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    冒頭すぐに陪審員達は陪審室に移動し、
    12人全員の意見が一致するまで、その部屋に缶詰状態になる。

    時期は夏、湿気のある最高気温状態で、部屋にはクーラーが無い。
    ちょうど今の時期と同じです。

    少年の裁判には明らかに有罪である証拠が揃っていて、
    陪審員が有罪で一致すれば死刑になる裁判です。

    証言1.
    下の階に住んでいる老人。
    少年と父親の言い争う声と、人が倒れる音を聞き、
    直後に部屋のドアから、少年が階段を降りていくのを見た。
    証言2.
    ビルの真向いに住む女性。
    高架橋を走る電車ごしに、父親を刺す少年を見た。
    証拠1
    父親に刺さったナイフが少年が持っていたナイフと
    同じナイフだった。
    証拠2
    少年の犯行時刻のアリバイが無い

    以上より、この陪審は簡単だと思っていた陪審員たち。
    彼らは一般人で、引退した老人や学校の先生、セールスマンや労働者、
    経営者や株仲介人などが集まっていた。

    皆予定があるし、蒸し暑い部屋から一刻も早く出たいと思っていたので
    すぐに有罪の決を取るが、
    12ninn02.jpg
    一人だけ疑問があるということで無罪を主張する。

    他は皆、簡単に済ませたいと思っていた人達だったので
    険悪な状態になってしまうが、
    12ninn04.jpg
    主人公が疑問を一つ、一つ投げかけていくにつれ、
    陪審員たちも一人、また一人と同じように疑問をもつようになる。
    12ninn03.jpg

    最初に一瞬だけ裁判シーンがありますが、
    舞台はクーラーが無い狭い部屋の中だけです。
    登場するのも、この12人のみです。

    それでも、主人公の一言をきっかけに、
    どんどん引き込まれていきます。
    そして遂に最後の一人が無罪と言うところが最高潮です。
    12人の役者の見事な演技力です。

    作品は古く白黒ですが、部屋の蒸し暑さやイライラ感、
    疑問に気づいた衝撃がはっきり伝る見事な映画です。

    固定概念とか感情ではなく、公平な判断が如何に大事かを教えられます。

    冒頭に少年をじっと見つめるカメラも印象的でした。

    私の一押しの名作です。

    予告映像です。


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    プロフィール

     野口秀昭

    Author: 野口秀昭
    30年近くCG映像業界に身を
    置き、CM、展博、ゲームなど
    の映像を担当し受賞作品や
    有名タイトルを多数制作

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